ガイドブックにないイギリス湖水地域
『ピーターラビット』と名の付く本を図書館であれこれ一気に借り手読んでるのですが、
ドキィ!
っとしたので、調べてみました。
その本は特に特別でもなく、イギリス湖水地方の生活を見て楽しく面白く書いたものでした。
ピーターラビットの村から 岩野礼子
その最終章 『ビーターラビットの自然は戻らない?』で、イギリス最大規模の原子力発電所と核の再処理施設セラフィールドのことが書いてあったのです。
ドキィ! なにそれ?なになに??
まず、場所のチェック。そんなにピーターラビットから近いの??
イギリスの地図です。
近いです。もう目と鼻の先です。
そんなに、汚染がひどいの?
検索してみるとわかりますが、ひどいみたいです。。。
汚染状況がよくわかる地図を見つけました。
写真とコメントを引用しておきます。
しっかりと考えないといけないですね。
http://blog.goo.ne.jp/rgriggs1915/e/0c2e075100ee61a747ffc07489f4be0c
下の図は、北大西洋の海水中のセシウム137の濃度です。イギリスの有名な観光地、「 湖水地方 」‘Lake District’に隣接する地域の汚染が凄まじく、遠く北欧沿岸に、到達しています。(フランス側も汚染され、アイルランドにまで達しているのが見て取れます。)
出典:OSPAR COMMISSION
The Convention for the Protection of the Marine Environment of the North-East Atlantic .
イギリスの汚染源は、セラフィールドの核燃料再処理工場です。1950年代の創業以来、度重なる事故と操業による核汚染物質を、環境に垂れ流してしてきた結果です。工場内には、強い放射線に汚染され、手のつけられない状態のプールやタンクが幾つもあるといいます。
英労働党政権のイラク戦争参戦は、こうした手のつけられない環境破壊への批判を、外に逸らす手段ではなかろうか・・・
普通の自然災害では、政治家への嘆願、泣きつきで、政治家や政府が大いに頼られる、絶好の機会であるはずが、放射能汚染のような、もう手の施しようのない原子力災害の場合、逆に国民の批判の矢面に立たされる構図になります。それを戦争の方に、振り向けて、自分たちの身を守ろうという護身術ではなかろうか・・・。
この工場では、今年に入り、少なくとも、プルトンニウム160kg、ウラニウム20トンが、溶けた込んだ核燃料再処理溶液、実に8万3千リットルが、またも漏出し、手のつけられない状態に陥っています。
漏れたものを回収する事はもはや困難で、そのブロックも、閉鎖されたとの事です。しかし、かもめなどの鳥が舞い降りるので、片っ端から銃で撃ち殺して、放射能の直接の拡散を防いでいるとの報もあります。
バードウオッチングの国であった優雅な英国の落日を見る思いです。
哀れ、かつてアイルランドとイギリスを挟んで、トリスタンとイゾルデがハープに耳を傾けたロマンスの海も、放射能濃い死の海です。夜になると放射線で海が、おぞましくヒカルといいます
野党が勝とうが、人間の手に負えぬ事態になれば、日本も同じ事になるのではと、ポチっと思った画像でした。
-参考報道-
英セラフィールド原子力燃料工場の事故の記事.
・英国営放送 (この規模の事故は1992年以来だと述べている ^^;)
・放射能に汚染されたカモメとの闘い 邦文
・地質学者の意見 「原子力発電所は、小さな地震で壊れてしまう....」
「 放射能 カモメとの闘い 」 News.independent.11 September 2005
Sellafield struggles with radioactive gulls
By Jason Nisse
Under fire for its safety record, accused of poisoning the Irish Sea for decades, Sellafield is wrestling with a new and unexpected threat.
http://news.independent.co.uk/uk/environment/article311821.ece
It has been revealed that deep in the bowels of the Cumbrian nuclear plant there is a freezer packed with an expanding mountain of radioactive gulls.
Article Length: 317 words (approx.)
☆拙ブログ 関連記事
・「宮城県女川原子力発電所の謎」
・「869年の三陸沖巨大地震発掘」
コメント
どうしたものやら (てふ)
2005-09-15 21:24:42
娘が、夏休みに井伏鱒二の「黒い雨」を読んで、つぶやきました。「フランスの発電は、ほぼ100%が、原子力だって。大気汚染がないから、森は、守られているっていうけど、変な話だな。」私は、答えようがなくて、親子で悩んでしまいました。
牡蠣と、タラと、鱒 (U-1)
2005-09-15 22:35:53
てふさん ありがとうございます!
フランスは原子力への依存度が本当に高いでですね。発電所よりも再処理工場の方が、難しいらしく、汚染が進んでいます。
フランスの施設は、コタンタン半島先端のLa Huagueにあります。この辺の牡蠣を食べるには勇気がいりますね。
イギリスの方は、凄まじい状態のようです。この春、ウラニウムがトン単位で漏れましたので、タラ料理はいけません。
井伏鱒二は私も中学の頃読みました。日本もこうなったら、山椒魚のように穴の中に住まないといけないかも知れませんね。
森の方にも、フィルターをすり抜けた塵が降り注いでいます。文字道理・・も積もれば....です。探査衛星から発電所周辺が異常であるのが分るそうです。
こんにちは (ゆき)
2005-09-16 05:59:26
書き込みありがとうございました。
調べてみたところ、5月ごろに一度ニュースになっていたようです。
ご存知かもしれませんが、ほかのイギリス在住の方のブログで触れていたところがありますので、一読されて見てください。新聞記事とのリンクもされています。
http://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/archives/23033241.html
つけたし (ゆき)
2005-09-16 06:53:52
つけたしですが、そのブログにも書いてあったように、総選挙の前だったということで、報道に操作があったのでは、という憶測もなされているようですね。
ちなみに、そのときの報道はテロの報道ほど盛り上がってはなかったと記憶しています。
It\'s Hevy metal ! (U-1 ここの主)
2005-09-16 14:19:34
ゆきさん、お知らせ下さり、ありがとう御座います。
セラーフィールドという所は、汚染が恒常化していて、このくらいの事故では、騒ぎにならないのでしょうか。国際原子力事故基準の第3レヴェルだそうです。(チェルノブイリが7.スリーマイル島が5)
BBCも、このクラスの前回の事故は、1992年とあり、ニュース性は薄いのかもしれませんね(^^;;
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/cumbria/4559771.stm
セラフィールドの汚染物質処理は、お金が掛かるので、水に薄めて少しずつ、海に放流したり、燃やして、大気中に薄める方法をとっていると聞いています。周辺の小児白血病発生率は、10倍以上と聞きます。
私は、8月に起きた宮城県沖地震M 7.2で、現地の女川原子力発電所の報道が不自然なので、検索していましたら、そちらの事故を知りました。
ウラン2万キログラムというのは、「 重い 」ものがあるように思いますが・・
無益な戦争をする背景が、判ったような気がいたします。
世も末ですね (kyoko)
2005-09-16 21:29:02
来年はチェルノブイリから20周年ですね。いろいろ考えさせられます。
kyokoさま ようこそ(^^)。 (U-1 ここの主)
2005-09-16 21:35:42
チェルノブイリの影響も甚大で、ヨーロッパの汚染を示す図も公開されています。
なかなかヘヴィなものが御座います。
以前、巫女を称する人が、原発関連の記事に来ましたので勘違い致しました。お詫び申し上げます。
いえいえ (kyoko)
2005-09-17 19:30:57
私もよく「巫女」と呼ばれますが・・・
こちらこそちゃんと自己紹介もせずに失礼致しました。
お優しい方で (U-1)
2005-09-18 08:12:18
あなたは、東方の淑女と賞賛されましょうぞ。
TBありがとうございました (いとう)
2005-09-19 22:14:37
大変遅くなりましたが、TBありがとうございました。
「湖水地方」という接点でのTBでしたが、これまでの「観光地」としての「湖水地方」ではない、一面を知ることが出来ました。
このような「病気」は、静かに深く進行しているんですね。
表面的な「スローライフ」ではない、「生き方」を考えなくてはいけませんね。
ありがとうございます。 (U-1)
2005-09-19 23:01:37
いとうさん、コメント頂きありがとう御座います。そちらのブログ格調高く、とても充実していて、参考になります。
イギリスの「 湖水地方国立公園 」の周辺の放射能汚染は、1950年代からのもので、向こうでは、ミナマタのような感じでしばしば、取り上げられているそうです。
ナショナルトラスト運動へのいやがらせなのか、空軍の低空演習場になっていて、突然、戦闘機の轟音がとどろき渡るのだそうです。
産業革命以来、疎外された人間が増えた結果、ささやかな幸せにドクを流し込む人間が増えつつありますね。人間にも二種類いることを、当ブログ、「うちのタマゴッチ」シリーズでお汲み取りください。
ともあれ、日本の秋刀魚がいつまで食べられるのか、他人事ではありません・・・
YUITIさん、先日はコメント有難うございました。 (M&M)
2005-09-20 01:19:32
湖水地方の現状に目を開かせて頂き、感謝しています。
私が知らなかっただけでなく、日本では一切報道されていなかったと言うことを初めて知りました。
今後とも宜しくお願い致します。
何しろ現実に疎い気楽者ですので・・
TBありがとうございました (ちぃ♪)
2005-10-01 08:06:52
湖水地方へ今週の初めに3泊ほどしてきました。陸地はナショナルトラストなどにより自然が残ってました。けれどその裏腹ではこのようなことが起きていたなど知りませんでした。目に見えないとは恐ろしいですね。
空軍の低空演習にはちょーど遭遇しました。静かな所にいきなり爆音の戦闘機が2機、かなりの低空で飛んでいきました。音もそうなんですが、キレイな湖と緑の丘の上を黒い排気ガスの線を引きながら飛んでいる光景はなんだか複雑な思いでした。
湖水地方の海沿いの丘には風力発電の畑もありました。最近では原油の値上がりのこともあり原子力への期待をしてしまうこのごろですが……
長文で失礼します。
ちぃ♪さん、コメントありがとうございます(^^)。 (U-1 ここの主)
2005-10-01 16:03:38
湖水地方、陸上は、まず大丈夫だと思いますが、海岸の方は、かなりの状態のようです。
空軍の演習は、ジャンボ機の機長さんのブログで教えて下さいました。それ、なんだか、軍国主義時代のどこかみたいですね。
日本人に、特に知らされていないようです。向こうでは、公害の代名詞だそうです。
早く、安価で大量生産できるアモルファス太陽電池と、LED照明が普及して欲しいものですね。
原発、いらなくなります( ̄(エ) ̄;)。
アイルランド海 (ふる)
2005-10-08 04:13:41
初めまして。TBありがとうございます。
今までのんきに眺めていたアイルランド海が真っ赤に染まっているのでぞっとしました・・・。今現在住んでいる地域の周辺が、ここまで汚染されていると知らなかった事実に愕然としています。
アイルランド海を見た時に、潮位の差が激しいけどここでも泳げるよ、とこの周辺に住んでいるイギリス人が言っていたことが印象深く思い出されました・・・。
湖水地方の汚染 (satoru-ball)
2005-10-08 09:20:26
初めまして。TBありがとうございました。
イギリス旅行のことを書いていて、これからまさに湖水地方のことを書こうとしていた所だったので、「まさかあの場所が、私が旅した当時すでに放射能で汚染されていた」とは全く知りませんでした。
貴重なご教示、ありがたく受け止めて、自分でも勉強してみます。
半減期 (U-1)
2005-10-08 19:14:57
ふるさん、はじめまして。コメントどうもありがとうございます。
日本各地にも、いろいろな汚染地域があるのですが、他所から来た人に対しては、語りたがりませんから....。
セシウムなどは、半減期が短いので、強い放射線を出すそうです。どうかご注意下さい。
日本人だけが知らない........ (U-1)
2005-10-08 19:29:33
satoru-ballさん、コメント頂き、ありがとうございます。ヨークシャー側の記事にTBしてしまい、たいへん失礼致しました(^^;;
内陸の方は、海に比べれば、それほどでもないようです。 放射線は、DNAを傷つけますから、小さな子どもには、よくないと思います。
どうした訳か、日本では知られていないのが、不思議ですね。
お礼 (アンジェリカ)
2005-10-09 15:54:24
はじめまして。TB有難うございました。
そして、「ガイドブックには書かれていない湖水地方」を
お教えいただいた事、とても感謝しております。
また、他の記事も拝読させて頂き、色々勉強になりました。どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
英国高級レストランでのJOKE (U-1 ここの主)
2005-10-09 20:13:33
アンジェリカさん、はじめまして。
コメント頂き、ありがとうございます。
私は原子力関係には、疎かったのですが、宮城県沖地震の時、不可解な事がありましたので、検索していて偶然見つけました。
イギリス通に聞くと、イギリスの高級レストランで、魚料理の時は、給仕が、ガイガーカウンターを当てて、「上物でございます。」と、一言添えるのだそうですw!
TB (alfesta)
2005-10-10 13:10:41
TBありがとうございました。
湖水地方で釣りをして大喜びをしていましたがこんなうすらさむい事があったとは・・・。
釣れた魚には異常はありませんでしたが、知らないと言うことは怖いことですね。ある意味幸せな事でもあるんですけど。
日本だけ (U-1)
2005-10-19 01:11:23
alfestaさん、お返事遅れて、すみませんでした。
海の方と違って、陸はそうでもないようです。私もフライやりますが、これを知ってからは、気が晴れません。
ウラニウムがトン単位で漏れたというのは、すごい量です。でも、時々やるみたいで、あまり騒がれませんでした。
どうも、日本だけ報道してないみたいです。海釣りは、避けたい。
はじめまして。 (yuyufite)
2005-11-20 06:56:18
コメント頂き、勉強に来ました。
お恥ずかしい話、英国に住んでおきながら、全く知りませんでした。
金曜日にフィッシュ&チップスを食べたばかりなんですが…
魚をあまり食べない、店頭にもあまり並ばない、という、お国柄の背景には、こういった問題も含まれてるのかもしれませんね。
また寄らせてもらいます。
チョーク層 (U-2)
2005-11-20 15:17:37
yuyuファイトさん、「遠路」ようこそ(^^)。。
>英国に住んでおきながら、全く知りませんでした。
えっ、そうでしたか。ウラニウム使用済み燃料が、トン単位で流出したというのは、すごい事故だと思いますが....;あまり、報道されなかったのですね。戦前の日本みたいな感じですね。
私も偶然、この画像を見つけてびっくりして調べてみました。本当に、マスコミって、変なところがあるなぁと思います。
>魚をあまり食べない、店頭にもあまり並ばない、という、お国柄の背景...
イギリスの地層は、カルシウムを豊富に含んだ、石灰質のチョーク層を基盤にしていますから、農作物に、Caが多く含まれていて、もともと、生理的に魚を欲しなかったのかもしれませんね。
一方、日本は、火山性の酸性土壌の上に、降水量が多いため、カルシウムが、洗い流されてしまいます。よって、小魚の小骨などから、カルシウムを補給してきた文化があります。同じく、土壌が酸性の地域の多い、アメリカでも、近年、寿司ブームで、魚の摂取が増えているそうです。
ネーミング、楽しいので、何かのご縁でしょう。是非またおいでくださいね(^o^)!
Unknown (mako)
2005-11-20 22:03:12
コメント有難うございます。深刻な汚染状態をこれっぽっちも感じさせないくらい、湖水地方は美しく、平和でした。イギリスでは殆どの人がまだ水道水を直接飲んでるとも聞いてます。何だか恐いですね。イギリスだけに限らず、世界の汚染対策をもっと真剣に取り組んでいかないと、取り返しのないことになってしまうかもしれませんね。
英国の汚染 (チェルノブログ)
2005-11-20 22:33:30
画像付きの記事わかりやすいです。多くのかたがみてくれているようですね。
六ヶ所村の再処理工場でアクティブ試験がはじまったら
日本も同じようになる可能性があります。
とても深刻な状況だと思います。
詩人の嘆息 (U-2)
2005-11-21 00:43:22
makoさん、ようこそ(^^)。
唐突なコメントを入れてしまい、申し訳ありませんでした。警報のことが書いてありましたので、何だったのかと思いました。
あんなに素晴らしい所の背中合わせに、とんでもないものをもって来たものだと嘆かざるを得ません。
現代の詩人は、何と詠うのでしょうか....
チェルノブログさん、コメントとトラ、ありがとうございます(^^)。。PCは、画面がちらつきますので、細かい文字を読むのは、苦痛が大きいと思います。逆に写真は、きれいに写ります。こうした特質をうまく使いたいと思っております。
そちらの記事で、青森のことを知りました。恐ろしいことをするものです。国民のほとんどが知らないではありませんか w!
ここまで引用でした。「原発奴隷」で検索するとこわくなります。やめたほうがいいです。
