大学でピーターラビットが教材に?
京都精華大学では、こんな授業が、
10.父に捨てられた子:新約聖書・受難物語と『ピーターラビット』(レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」)
昭和女子大学では、こんな授業があるようです。
6「ピーター・ラビット」をキリスト図像学的に読む
― ナショナル・トラストにも触れて
面白そうですね。
京都精華大学
http://syll.kyoto-seika.ac.jp/syllabus/syllabus/search/SyllabusInfo.do;jsessionid=116D6A4F66DD01F608F1EBED3E3BF7CA?nendo=2007&kogikey=A1A6B
授業の目的及び概要(達成目標)
宗教は人間の精神活動の大きなひとつである。ここでいう「宗教」とは必ずしも一定の教義などによって集団化した教団宗教(仏教・キリスト教・イスラム教など)だけでなく、人間が人間を超えたものに対するひそかな畏敬・畏怖の念をも含めた広い世界である。
芸術も人間の精神活動の大きなひとつである。
宗教は芸術と(あるいは芸術は宗教と)密接な関係をもっている。芸術に触れた人間の精神はより豊かに、謙虚になり、さらに高い人間存在を意識し、憧れる。宗教の本質である。
このクラスは「人間の精神活動」をキーワードとして宗教と芸術の関わりを考えるなかで人間・宗教・芸術を探求したい。
考察対象を広いところから絞りこみ、<多神教と一神教> <一神教(ユダヤ・キリスト・イスラム教)の起源と展開> <聖書と芸術> の視点・軸として考察する。
この講義によって<宗教とは何か> <人間とは何か> をより考えること、さらに<芸術(とくに西洋美術)世界がより深く広くなること>、また<現在の国際情勢の複雑に絡み合った糸の一本をほぐすこと> を通して、自分とは何か、世界とは何か、人間とは何か、そして人間の自己表現としての芸術とは何かを考えるきっかけのひとつになることを目指す。
授業計画 (講義内容のよりよい理解のためにスライド・ビデオなど映像資料を使用)
1.宗教と芸術:ヒトはいつ造形表現を始めたか?(ラスコー洞窟絵画)
2.一神教(キリスト教)と多神教(ギリシア神話):メドゥーサの変容 (ルーベンス「メドゥーサ」)
3.旧約聖書・創世神話とバビロニア宗教文化:アダムの創造(ミケランジェロ「アダムの創造」)
4.古典文学としての聖書:洪水(ノアの箱船)物語とギルガメシュ英雄叙事詩(ミケランジェロ「大洪水」)
5.旧約聖書・アブラハム物語と現代パレスチナ問題:イサクとイシュマエル(レンブラント「イサクの犠牲」)
6.旧約聖書・モーセ物語と『星の王子さま』:見えるものと見えないもの(レンブラント「十戒の石板を割るモーセ)
7.旧約聖書と新約聖書の架け橋:ダビデとイエス(ミケランジェロ「ダビデ」)
8.クリスマス物語の誕生と展開:神格化されたイエス(フラ・アンジェリコ「受胎告知」)
9.父性宗教から母性宗教へ:人間への新しい視線[新約聖書・イエスのたとえ話](ゴッホ「善きサマリア人」)
10.父に捨てられた子:新約聖書・受難物語と『ピーターラビット』(レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」)
11.アジアからヨーロッパへ:キリスト教の誕生と展開(ペトロとパウロ)(ミケランジェロ「ペトロの殉教」)
12.ノートルダム聖堂(聖母崇拝)への道:マリアへの憧憬(ジョット「マリア誕生」)
13.「愛されるより愛することを・・」:宗教の本質(アッシジのフランチェスコと岩村昇)
14.日本とヨーロッパの出会い:ふたつの遣欧使節(天正少年使節・慶長遣欧使節)
昭和女子大学
http://syllabus.swu.ac.jp/syllabus/cgi-bin/Catalog.cgi?CMD6230=39211.033125&prdTprd_id=7358
授業概要 私たちがディズニー・アニメなどを通して日頃親しんでいる童話の原作には、映像化された作品からは知ることのできない、哲学や社会思想、歴史や伝承文化、地理的条件などが織り込まれている。外国童話の背景を探り、新しい視点から童話の魅力を訪ねたい。
キーワード ①童話 ②西欧文化 ③映像と言葉
授業内容 序論 童話はいかにして生まれるか
1「眠り姫」「いばら姫」を現代に蘇らせると―フェミニズム的解釈
2「ピーター・パン」のネバーランドとケンジントン公園の鳥の島―ピーターパン・シンドロームとは、巨石文化と妖精
3「不思議の国のアリス」における、英国クラシック・ガーデンのエロス、作者ルイス・キャロルとオックスフォード
4 A.A.ミルン作「クマのプーさん」とディズニー・アニメの違い
5「アーサー王物語」と「ハリー・ポッター」
石をめぐるケルト伝説
6「ピーター・ラビット」をキリスト図像学的に読む
― ナショナル・トラストにも触れて
7「青髭」の現代的結末ーアンジェラ・カーター「血染めの部屋」を参考に
8 まとめーイギリス、ヴィクトリア朝の子供文化
―未来への希望と展望